2023/05/01

【大学受験】模試ってどれを受ければ良いの?自分に必要な模試を選択しよう

3生のみなさんは受験というものを本格的に意識し始め、毎日勉強を頑張っていることでしょう。その努力を発揮する一つの目標として、模試というものがあります。模試は大学受験において非常に大切なものであることはみなさん共通認識かと思いますが、一概に模試を同じものとして考えて、たくさんある模試の趣旨を知らずにやみくもに受けるよりも、自分に必要な模試を取捨選択することが重要です。また、一つ一つの模試が何にフォーカスされているかを知ることで模試ごとの出題意図を理解でき、具体的な学習が行えます。志望校合格のためには模試について知ることが近道になるでしょう。そのため、今回の記事では様々な模試の種類とその特徴について述べていきます。志望校ごとの模試案内もしていきますので、どの模試を受けるか迷っている人は参考にしてみてくださいね。

▼index

■模試の種類とその特徴・対象者

■志望校別・受験すべき模試

■アドバイザーから一言

 

模試の種類とその特徴・対象者


種類

特徴

マーク模試

共通テストを想定した問題で時間配分や自己採点のためのメモなど

共通テスト本番を意識することができる模試。

例えば、

河合塾の"全統共通テスト模試"

代ゼミの"大学入学共通テスト入試プレ"

記述模試

記述・論述をメインとした問題で、回答までの思考の過程を論理的にまとめる力が求められる模試。

例えば、

河合塾の"全統記述模試"

駿台の"駿台全国模試"

冠模試

旧帝大や早慶など特定の難関大学の出題傾向をもとに作られる模試で、志望校対策をより強化できる模試。

例えば、

河合塾の"神大オープン"

代ゼミの"阪大入試プレ"

夕陽丘予備校"大阪公立大模試""関関同立大模試"

   どの模試も受験において大切ですが、求められる力や出題の傾向は模試の種類ごとで大きく異なっていることがわかるでしょう。ここまで模試の内容が異なれば当然、模試の対象となる生徒にも違いがあります。それでは次に各模試を受験すべき対象者を見ていきましょう。

種類

対象となる受験生

マーク模試

国公立志望:全員

私立志望:共通テスト利用を視野に入れている生徒。

記述模試

国公立志望:全員(2次の試験科目を確認して受験しましょう)

私立志望:記述・論述問題の課される大学を志望する生徒。

冠模試

旧帝大・東京工業大・一橋大・神戸大・早慶・関関同立など難関校を志望する生徒。

以上のように各模試で受験対象となる生徒は異なります。間違えて不必要な模試などを受験してしまうと無駄な時間を費やしてしまうことになります。そのため、自分の志望する大学の入試事項をしっかりと把握したうえで自分に適した模試を選んで受験するようにしましょう。

また、具体的な模試の対策学習としては予備校ごとでも出題の傾向には違いがあるため、受験する模試の過去の問題を解くことが非常におすすめです。

以上が各模試の特徴とその対象者です。これらのことが理解できていれば受験する模試で悩むこともないです!

  

志望校別!受験すべき模試


  それでは旧帝大と関関同立を志望する場合を例にして受験すべき模試について解説していこうと思います。

 〇旧帝大

  旧帝大を志望する生徒が受けるべき模試は

 ①マーク模試 ②記述模試 ③冠模試

 の3全てです。なぜならば、旧帝大に合格するためには共通テスト+2次試験を受けることが必須になります。どちらの対策にも力を注ぐ必要があり形式になれることが必要です。過度な頻度で模試を受ける必要はありませんが、どの模試も必ず一度は受けるべきだと言えます。特に冠模試は試験本番の雰囲気を感じることができるだけでなく自分の競うライバルが受験するため、現状の位置と合格ボーダーまでの差が明確になり、学習計画も立てやすくなるでしょう。

 〇関関同立

  関関同立を志望する生徒が受けるべき模試は

 ①マーク模試 ②記述模試 ③冠模試

 の3つです。旧帝大と同じラインナップにはなりましたが、模試ごとに受験する目的を理解して受験する模試の時期・回数を設定していきましょう。関関同立を志望する生徒がマーク模試を受験する目的は、共通テスト利用や併用入試を見据えた形式対策になります。また、記述模試を受ける理由として記述模試の問題に私立大学の一般試験を想定した問題があることと思考を整理して解く力は私立のマーク問題にも適用できるからです。また、大学・学部・科目によっては記述問題の出題もあるからです。理系の生徒はマーク模試では出題のない数Ⅲなどを解く機会にもなります。冠模試を受ける理由は試験本番の雰囲気を感じることができるだけでなく自分の競うライバルが受験するため、現状の位置と合格ボーダーまでの差が明確になり、学習計画も立てやすくなるからです。

共通テスト利用を考えている生徒はマーク模試も受験すべきですが、考えていない生徒は必須ではないでしょう。

以上、旧帝大や関関同立を志望する生徒の例として受けるべき模試を挙げました。

是非参考にしてみてください!

アドバイザーから一言


 今回の記事で最も伝えたかったことは、模試の種類を理解し自分に適した模試を受験することです。高3生の皆さんはこれから何度も模試を受ける機会があると思います。模試というのはたくさん受ければ学力が向上するというものでもありません。模試を受けた後の復習により自分の苦手や足りない部分を見つけて補うことが重要です。無茶な日程で模試を受けることはやめてください。自分がきちんと復習できるペースで最適な模試を選択してください。模試をうまく活用して受験を制しましょう!

 

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〈文/開成教育グループ 大学受験専門館 西宮北口教室フェロー 友定 舜〉