2024/01/22

【大学受験】国公立受験生必見!国公立出願と二次試験対策のポイントについて解説!!

 さて今回の記事では、タイトルにもある通り、共通テスト後に控える「国公立大学の出願」や「二次試験対策」についてお話していきます。この記事を読んで、国公立出願への理解を深め、共通テスト後のスムーズな二次演習を行えるようにしましょう。国公立受験者は必見です!

国公立出願のポイントと注意点

 国公立出願のポイントはズバリ、「出願しようと思う大学における、自分が合格するために必要な情報を計数的に把握する」ことです。共通テストリサーチの結果を見て自分が志望大学の何番目の順位にいるか、また志望大学の合格最低点や合格平均点を見て、合格点をとるには二次試験で何点取る必要があるのかなどをしっかりと把握しましょう。A判定やD判定などの共通テストリサーチの結果だけで判断するのではなく、自分が合格するために必要な情報を計数的に把握することで、「自分はどこの大学に出願すべきなのか」を正確に判断することができます。

 国公立出願校を計数的に判断するために、少なくとも確認しておくべき情報は以下になります。

・共通テストの正確な自己採点 

・共通テストリサーチの結果(評価、順位、ボーダーとの差)

・志望大学の配点

・志望する大学の過去23年分の合格最低点・合格平均点・合格最高点

 これらの情報の活用例としては、もし事前に志望校の過去問を解いたことがあるなら、自分が共通テストの結果と合わせて、合格最低点や合格平均点に届きそうかを判断するなどがあります。

続いて、国公立出願の注意点について説明します。注意点は主に2点あります。

1点目は、共通テストが終了してから、国公立出願までの期限がとても短いことです。2024年度の入試では、共通テスト本試験が113日、14日で、二次試験出願受付期間が122日~22日です。共通テスト本試験が終了してから約1週間後に二次試験出願受付が始まるというタイトなスケジュールであることを理解しておきましょう。

2点目は、国公立出願時には、前期日程だけではなく、中期や後期日程の出願も同時に行わなければいけないことです。「滑り止めの私立校が不合格だったから」、「前期試験の手ごたえがあまりなかったから」と、二次試験出願受付期間より後に中期・後期日程に出願することはできないことに注意しましょう。

中期・後期を必ず設定する

 国公立受験生にとって、中期日程や後期日程を設定することは非常に重要です。仮に、私立で滑り止めをうける受験生や、第一志望が前期の大学だけである受験生にとっても、中期・後期の設定によって国公立の受験回数を増やすことをお勧めします。

 中期・後期の設定が重要である理由は大学合格を掴む可能性を向上させるためです。例えば、私立大学を滑り止めにしていても、その結果がうまくいかなかった場合に、中期・後期によって滑り止めの候補を確保しておくことができます。また私立大学に合格した場合でも、中期・後期の設定によって、受験の全部の合否が出た後に、進路の選択肢を増やすことができるでしょう。     

 また、中期・後期の設定はリスクヘッジの意味でも重要です。大学受験は、何が起こるかわかりません。受験当日に公共交通機関止まったり、感染症により受験できなくなったりして、志望度が高い受験校を受けられなくなることが起こるかもしれません。中期・後期を設定することで、受験する権利を確保しておきましょう。

中期・後期設定の懸念点として、倍率が高くなりがちなため、出願に後ろ向きになる人もいるがいるかもしれません。そういった受験生は、中期・後期は出願倍率と実質倍率が異なることを頭に入れておきましょう。中期・後期試験は前期で受かった人は受験しないため、実質倍率が出願倍率を大きく下回ることが多々あります。時には中期・後期の欠席率が平均6割を超えることもあるため、出願倍率が高いからと言って、中期・後期の設定に後ろ向きになる必要はないでしょう。

共通テスト後の二次対策について

出願校決めたら、すぐに計画を立てて二次試験の学習に取り組みましょう。二次試験までの約1ヶ月間をどのように有効に使えるかは非常に重要です。それは、受験生、特に現役生は受験科目が絞れられることもあり、この短期間に学力が急激に上がるといわれているからです。

 この1ヶ月間を有効に使うために、学習計画を立てる際は、私立の受験日程や入試本番までにどれだけ各教科点数をあげなければいけないかなどを考慮しておくといいでしょう。

また、頭を共通テストモードから二次試験モードへすぐに切り替えることも重要です。初めは、意識的に記述式の問題を解くことをおすすめします。英語なら内容説明問題や英作文、数学なら計算問題や証明問題、国語なら記述問題にどんどん取り組みましょう。

筆者おすすめの具体的な勉強法(二次試験で重要となる英語の学習の仕方や過去問の使い方)については、過去に書いた下記の私の記事をぜひ参考にしてください。

【大学受験】英語:国公立二次「記述問題の直前対策」 

また、二次試験対策は代ゼミサテライン予備校を活用するで、より効率的に行うことができます。

点数を伸ばすには、勉強の量と勉強の質の2軸を両方伸ばす必要があると言われています。しかし共通テスト後は、二次試験まで時間がない中で、出願校の決定や出願書類の提出、私立大学の受験などでスケジュールが非常にタイトとなり、特に共通テストで思い通りの点数が取れなかった生徒が、自己流の対策だけでは、勉強の量を確保することに精一杯で勉強の質を自分で考え直す時間をとれず二次試験を迎えてしまいます。

その中で、代ゼミサテライン予備校では、「最強講師」による質の高い映像授業を、コンパクトな時間で、またいつでも・どこでも・何度でも受講できることによって、勉強の質を最大化できます。特に後期の小論文や面接は、自分で対策が難しいため、短期決戦に向けてぜひ代ゼミサテライン予備校を活用してください。

〇終わりに

 国公立出願や二次試験対策のポイントは、理解できましたでしょうか。この記事を読んでくださっている方の勉強の助けに少しでもなれば幸いです。

 記事の中で少し触れましたが、受験生、特に現役生は最後の最後まで点数が伸び続けます。実際、筆者もそうでした。入試本番に点数が取れるかどうか不安な人がほとんどかと思いますが、自分を信じて最後の最後まで勉強頑張ってください。応援しています!

〈文/開成教育グループ 代ゼミサテライン予備校大学受験専門館 彦根教室フェロー 北川裕貴〉